秋月あきひろのポジション 2巻(完)




秋月あきひろのポジション 2(イブニングKC)

育成選手として支配下登録を目指す遅咲きルーキー、秋月あきひろ。ライバルには助っ人外国人、元2冠王の熊田などの強打者揃い!そんな中であきひろがコーチから指導された練習はバットを振らずにボールを見ているだけ!?7月31日のプロ契約締め切り日が迫る…あきひろの1軍昇格はあるのか!華やかに見えるプロ野球の世界を育成枠の視点で描くサクセス?ストーリ、完結!

ドラフトにかからなくて育成枠としてプロ契約する人が大半だと思いますが1軍でやっていた選手がやむを得ずに育成選手に降格するなんてこともあったりして支配下登録を勝ち取るのは容易ではありません。そういえばグラゼニの凡田も怪我のために育成枠になってしまいましたね。彼の場合は年棒もそれなりにもらってますけど。

あきひろの場合は当たればでかく、右の大砲としての才能を秘めてはいるのですが来る球すべてを振ってしまうのでコーチからはバッターボックスに立って来るボールを見るだけという練習を繰り返します。その甲斐あってボールを見極めて好球必打をできるようになってきます。あきひろをライバル視する球界きっての抑えのエースの山田はあきひろが1軍へ上がってくるのを待ちます。彼はあきひろの高校の先輩でエースとして君臨していたものの入部したばかりのあきひろにあっさりとホームランを打たれていたことを今でも引きずっていたのでした。果たして因縁の対決は…

あきひろの土台はバッティングセンターなのでとにかく来た球を打つというのがあってチームのためにバッティングをするなんてさらさらありません。自分が気持ちよく打てればいいというチームプレイには向かない性格です。しかし、何も考えずに振り回し、守備がまったくダメでもそれを補って余りある豪快なバッティングでプロの1軍という頂点への第一歩を踏み出します。それは一方であきひろのせいで押し出された選手などの犠牲の下に立っていることでもあるとあきひろは打たれてうなだれる山田投手を見て気づきます。部活が向かない、楽しくないと言って投げだすことができない、バット1本で家族を養って行かなければならないということを初めて自覚するのでした。

あきひろには妹がいましたが入院していた描写があったということは亡くなっている感じですね。その辺は詳しく描かれませんでしたが1軍へ上がっても登場することなく奥さんが写真を見るだけということはそういう事なんでしょう。

2軍の試合の審判や独立リーグとの試合などあまりスポットの当たらない話なども多くて面白かったのでもう少し読みたかったですね。他の育成選手たちの行く末とかも見たかったですし。どこか脳天気だったあきひろがプロで生きていくことに戸惑いつつも実感して厳しい表情を最後に見せるのがよかったですね。その後、球界を代表する大打者へとなるのか、一発屋で終わるのか…それはまた別のお話ということで。

カバー裏には話に入りきらなかった取材で聞いた話も描いています。ドラフトにかからなかった選手達の受け皿としてあった社会人野球の廃部が多くなって野球を辞めてしまったり、スカウトが下位ドラフトの選手を見る際の特徴などが興味深いですね。独立リーグなどもありますがまだまだ足りないようです。育成枠というのもまだまだ問題があるようですが少しでもプロになる裾野が広がるにはいいことですよね。

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