ヴィンランド・サガ 17巻




ヴィンランドでの国作りの第一歩として資金を得るためにギリシアへと向かうトルフィン一行。ノルウェーの西岸からヨーロッパ入りしたトルフィン達は女狩人ヒルドと出会います。トルフィンの決して消えない過去の罪に関わっているヒルドは復讐のために彼に弩を向けます。

前巻で首領だった父親が殺されたなど過去の話をしましたが今回その詳細が描かれました。ヒルドは普通に首領の娘と思ってましたが水力でのこぎりを動かすなど大工としての才能を持つ少女でした。その才能を父も大事にしていて結婚する気もないヒルドの意見を尊重してくれ、何事もなければ幸せな日々が続いていたはずだったのですが…

戦い自体は地の利を知りつくし、飛び道具を持つヒルドの圧倒的勝利でした。かつてトルフィンがヒルドに対して放った言葉をそっくりそのまま返して止めを刺そうとするヒルドの前にエイナル達が止めに入ります。生きながら償いをしようとするトルフィンに怒りを覚えるヒルドでしたが幻で現れた父と師匠、そして父が別れの際に言った言葉を思い出しヒルドはひとまずトルフィンの償いを見届けることにします。

過去のヒルドを見てもエイナルやレイフが言っていたように悪い人ではないのですがそれ以上の恨みがかつてのトルフィンのように人を変えてしまいます。恨みを晴らしても負の連鎖が続いていくだけなのでどこかで断ち切らなければならないのは確かなのですが当事者にとってはそれはとても割り切れるものではありません。ヒルドへの贖罪はトルフィンのこれからにかかってきます。

今回ヒルドが作っていた水力のこぎりなどは絵本のバイキングのビッケを参考にしたそうです。僕も小さい頃にアニメでよく見ていたのを覚えています。考えてみればあれもバイキングの話なんですよね。何気なく見ていた絵本やアニメも意外と深い話だったりするんで驚きです。

今回はヒルドとの対決のみだったので旅自体は進んでません。ヒルドとの戦いで傷を負ったトルフィンはすぐには船旅続行というわけにもいかなそうですがどうなるんでしょうか。


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