火ノ丸相撲 10巻

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インターハイを控えたダチ高は柴木山親方から名古屋場所前の稽古に誘われ出稽古へ向かいます。そこで偶然居合わせた国宝・日景典馬と野良試合をすることに。大関の兄を持ち、自身も日本人離れした体格で将来を嘱望されている典馬に自分の実力がどこまで通用するか必殺の百千夜叉墜を繰り出そうとしますが…そして場所前の力士たちとの稽古では1人関取衆の稽古に参加する潮、再び大きな壁にぶつかりもがく潮に救いの手が…?
典馬との野良試合では長いリーチから繰り出される張り手をかいくぐって懐に潜り込みますが組んだ瞬間に寒気がよぎります。このまま必殺技を出していいのか、出した瞬間負ける…と思った瞬間典馬と同じ相撲部員が止めに入って勝負はうやむやになります。しかし、典馬やキャプテンの去り際に言った一言で潮の技が研究されつくされている事を察します。

強豪校にはすでに手の内が晒されているという事を知って参謀の桐仁もショックを受けます。しかし、それ以上に技に手ごたえを感じて打倒・天王寺と全国へ乗り込もうとしている潮は力士たちの稽古中も表情を曇らせています。そんな中でプロ中のプロである関取衆の稽古に冴ノ山に連れられる潮ですがそこでも非情な現実が待ち構えています。

番付が全ての大相撲の世界で国宝ともてはやされた高校生が稽古に混じるというのを聞いて他の部屋の関取たちはいい顔をしません。お客さんとしてならもてなすと言い放つ関取に対して実力で示そうとする潮ですがここでも百千夜叉墜は最初の1勝負だけは決まったもののそれ以降は常に研究し、される大相撲で戦う関取たちにすぐに見破られてまったく歯が立ちません。これ以上自分は強くなれないのか…と心が砕けそうになる所に元横綱・駿海が現れて潮の百千夜叉墜を本物の必殺にしてやると手を差し伸べます。

日本人として横綱に登りつめた実力もさることながら引退後も2人の横綱を育てた駿海が潮に授けた試練は100円で食事の準備をする!?許可があるまでは相撲の稽古禁止!?疑問だらけの稽古に戸惑う潮ですが一緒に付いてきたレイナの助言もあって次第にその意図が分かってきます。そんな時、同じく関取衆に混じって稽古をしていた典馬が元横綱に潮が稽古をつけてもらっているという話を聞いて自分の方がふさわしいと駿海の下へやってきます。どちらがふさわしいか相撲で決着をつけることになりますがその行方は…

ちゃんとした指導者がいないので特に潮みたいな人はオーバーワークになってしまいがちですが駿海の稽古には怪我をしっかり治すという面もありましたね。直接答えを教えるわけではないので時に誤解を受けてしまいますが自分で考えて答えを探すことで血となり、肉となるという考えでした。特にプロの世界へ行こうというのなら常に技の探求は欠かせないでしょうし考えるも稽古の内ということでしょう。これまでひたすら我流でやってきた潮にとっては初めての師匠的存在となります。

先輩だろうと元横綱だろうと何かと不遜な態度を取る典馬ですが身近に大関の兄がいるからこそ生半可な努力じゃ横綱にはなれないと恵まれた体躯がありながらなりふり構わず強くなろうという必死さの現れでもあるんですよね。彼との再戦は団体戦で本誌でも対戦中ですが相手は潮ではありません。それはまた次かその次くらいの巻ですかね。

潮と一緒にレイナも付き添いますが堀ちゃんと一緒にいたレイナを駿海が選んだ理由もちゃんとあります。堅物の潮に対してレイナの今どきの感性と要領の良さが駿海からの難問を解くきっかけになります。確かに堀ちゃんは真面目そうなので潮と一緒に考えこんじゃいそうですもんね。レイナも知らず知らずのうちに潮の相撲に引き込まれていることを典馬との一戦で実感せざるを得ません。指示したことに理由を聞くのは禁止という駿海の言葉を律儀に守ったりと潮に対しても協力的になりましたよね。マネージャーとして日が浅い堀ちゃんがいつの間にか相撲の勉強をしていて焦りを感じてましたしレイナにとっても駿海の下にいたのはよかったかもしれません。お風呂シーンもありましたし(笑)

今回のおまけプロフィールは駿海師匠でした。作中では気づかなかったのですが横綱だっただけあって身長は180超えのでかい爺さんです(笑)でも力士としては決して大きい方ではないのでモデルは千代の富士あたりでしょうか。

おまけ4コマではマネージャー2人がいることに張り切る柴木山部屋の若い衆ですが潮の稽古についっていったのでいつの間にかいなくなっていたのが笑えました。相撲に限らず武道系の部活だと女子マネというのは実際は奇跡ですからね(笑)レイナが潮と駿海の所に行っている間は掘ちゃんが力士たちにチヤホヤされていたみたいです。レイナは駿海と潮しかいない家で寝泊まりすることになるのでユーマが潮にレイナに手を出したら殺すと警告します。まぁ、潮に限ってそんなことはないですけどね。レイナは登場時からブラコン気味でしたがユーマも意外とシスコンでした(笑)

火ノ丸相撲もついに巻数が2ケタにいきましたね~次巻はいよいよ全国大会が始まります。潮の目標であり、ライバルでもあるアマチュア最強の男・天王寺もついに登場です。心配なのはこの全国大会が終わった後なんですよね。部活漫画は例えばスラムダンクのように数ヶ月の出来事を濃密に描くのもいいのですが進級して新たなメンバーで戦うという楽しみもあるんですよね。できれば2年、3年の潮も見ていきたいのですがこの大会が終わったら連載も終了なのでは…と今から心配してます。

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