宇宙のプロフィル

51+AeWO-iIL.jpg

新しい人類が存在する遠い未来、好奇心旺盛な有角人のボルックス。彼が住む巨木エルキドの誰も見たことがない頂上を目指して見たものは…宇宙を漂流する異星人の夢を見続ける女子高生、太陽が迫り最期の日を迎えようとする地球で空を見つめて何かを待ち続けるロボット…など5編が収録されたSFオムニバス集です。
試し読みで読んだのが「地球最期の日」で地球が最期を迎えるのを観光に来ていた異星人がふと何かを待ち続けるロボットを見つけます。彼は一体何を待ち続けているのか、体は古くなったものをリプレイスし続けて保持してきたものの記憶は薄れ始めています。過去のデータをサーチしていき思い出したものは…という感じでこの回を読んだ時は登場する異星人が狂言回し的な存在で他の物語も展開していくのかと思っていましたがそうではありませんでしたね。

この話や「エルギドの巨木」はちょっとギャグも入ってますし好奇心に駆られて巨木を登っていくボルックスは冒険ファンタジーの主人公のようで楽しく読めます。宇宙人のニケも軽いノリですしね。「京子の夢」も女子高生の京子が見続ける夢の終わりが原始の夢だったのかを思わせるラストで面白かったです。

「ハッピーエンド」はSFサスペンスみたいで次々と死んでいく仲間たちにドキドキして読んでいたら実は…と安心させといてまた大どんでん返しが待っている一番ゾッとした話でした(笑)しかし、そうなるやはり主人公はリーダーとして不適格だったのか…そこは明らかになってませんが「次点でリーダーかな」というセリフが彼の苦痛を和らげることになったのかなと思ったりします。「小さな彗星」は叙述トリックにすっかり騙されました。宇宙で探し物を見つけるという話はよくある話と言ってしまえばそれまでですが見せ方が上手いですね。

と、SF作品でも色々な物語が楽しめます。個人的には「エルギドの巨木」のようなキャラで続き物で見てみたいです。これは短編集という形なんですかね。デビュー作とは思えない内容で今後の活躍が楽しみな作品集でした。


にほんブログ村 漫画ブログ 漫画感想へ  
にほんブログ村


宇宙のプロフィル (ヤンマガKCスペシャル)
こがたくう
講談社 (2016-07-20)
売り上げランキング: 8,332
関連記事
スポンサーサイト

0 Comments

Post a comment