女王陛下の補給線 2巻

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輸送する予定の物資が火災を偽装して強奪された二○二試験補給中隊。友軍基地内で物資だけが盗まれたという状況から内部の犯行と予測したシャーロットは前線基地司令部へと赴きます。部下を無駄死にさせまいと行動を起こしたかつての英雄に対してシャーロットが下した決断とは!?

強奪された物資を取り返したシャーロットは本来送る予定の場所へ輸送すると同時に補給が滞っているためにやむを得ず物資を強奪した司令官が預かる前線へも物資の輸送を約束します。通常の経路では間に合いませんがある補給線を使えば大幅に時間を短縮することができるのですが…そこはレジスタンスたちの抵抗があって線路が破壊されていました。それを修復して最短の補給線を作りだすために工兵のイルハムの出番となります。途中レジスタンスとの戦闘が始まりますが工兵は線路の修復、ディズや警備隊は彼らの護衛、それぞれの戦場で役割を果たします。

シャーロットの右腕として補佐するリズベス中尉は規律の順守や資金繰りなど部隊を裏で支えます。今回の線路の修復は正式な軍の命令ではないために予算が下りませんでした。そのため、資金工面のために独自に銀行に借りにいきます。相手をなだめすかし、時には土下座なども厭わずに結果的に資金を工面する姿は「予算獲りの魔術師」とまで言われます。補給部隊の中でも戦闘に参加するわけでもない彼女は安全な後方にいることに負い目を感じているために資金集めに奔走する姿を周りに嘲笑されても気にしません。

ディズの対戦車砲と戦車の対決などの戦闘シーンもありつつ工兵の線路修復や通常の予算とは別に資金を調達するなど敵との戦争とはまた違った側面の戦争が描かれます。戦闘が終われば終了ではなくて列車の修復や補給、兵士の治療などその後も別の戦いがあるということですね。

そしてラストでは俘虜を運ぶ任務に就きますがその人物・アーベルト・マイヤーは化学兵器の運用責任者で大戦ではその兵器で十万人もの犠牲者を出すほどでした。その中にはシャーロットの兄である第一王子もいて…彼を恨む人達は大勢いて道中で襲撃される可能性もある中で敵であるマイヤーを護るために味方に銃を向けられるのか…不敵に笑うマイヤー、複雑な思いに駆られるシャーロット、兵士としての矜持が試されます。次回は補給部隊がマイヤーの護送を巡って分裂の危機に陥る感じですね。

シャーロットの他に王族の兄姉たちが登場しましたが王族にありがちなドロドロの権力闘争などは表面上はなさそうで仲がよさそうですね。あくまで今の所ですけど…その中でシャーロットは末っ子ということで可愛がられているようです。それ以外でも緊張が解けたシャーロットが可愛いんですよね。リズベスがシャーロットだけには甘いのも分かります(笑)


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