女王陛下の補給線 3巻(完)

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かつての大戦で王国軍を数十万人死に至らしめた化学兵器を開発し、現在は王国の俘虜となっているマイヤー大佐。彼を共和国への引き渡しの任を極秘裏に受けたシャーロットは自身も兄を化学兵器で失っている過去に複雑な胸中を抱きながらも任務に当たります。護送中のマイヤーの挑発に惑わされ、翻弄される202中隊。さらに友軍からも攻撃を受け、味方を傷つけながらも仇敵の護送任務を遂行しようとするシャーロットに部隊の中にも不安が広がります。自分たちは何を護り、何を届けようとしているのか…兵士のために戦う兵士、補給兵の矜持が試される最終巻!

今回はほぼまるまるマイヤーの護送任務の話となっています。極秘裏に運ばれるはずの作戦でしたがなぜか友軍に情報が洩れていてマイヤーを強奪されてしまいます。薄々首謀者が分かっているシャーロットは単独で首謀者の隠れ家へと赴きます。そしてなぜか殺されることすら望んでいるような表情を見せるマイヤー、この護送劇の顛末は…

マイヤーはどっちに転んでも戦争を早く終わらせることができるよう手段を講じていました。大量虐殺兵器も戦争の早期終結のためと全ての将兵が望んでいることを最短距離でどんな手段でも選ぶ極端な正義を持つ人物でしたね。彼が共和国に戻ってからまた暗躍したりするのもよかったかもしれませんがそもそも引き渡しをすることになったのが和平交渉のための特使のためだったので無事戻った時点で戦争を終わらせる段階だったんですよね。護送中に仮に殺されても共和国の英雄の死が士気を上げることができるとむしろ殺される事を望んでいるかのような態度を見せたりもします。

ディズの戦闘シーンはあったものの彼の過去などはあまり語られることなく終わってしまったのは残念ですね。思想は違えど戦争を終わらせたいという同じ思いを持つマイヤーと立場の違いはあるもののそれぞれの戦争の終わらせ方なんかも見ていきたかったです。2巻にあったリズベス中尉の部隊の資金繰りの話のような前線とは違う後方での戦争ももうちょっと見たかったですね。あとはシャーロットの緩んだ表情の日常とか(笑)2巻のラストにマイヤー大佐を護送する話が始まっていたのでその辺りから終わらせる算段になっていたのかもしれませんが…また新作を期待してます。


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