すみっこの空さん 8巻(完)






空さん達の下にも3度目の春が訪れます。出会いと別れの季節でもある春、空さんにも別れが訪れます。しかし、同時に新しい旅立ちも迎える始まりの季節でもあるのです。ソクラテス先生こと空さんとギリシャリクガメのプラトンが大きな世界で起こる小さな日常をてちゅがくする物語も最終巻です。

季節は7巻の秋から冬へと移り変わります。プラトンが神様の布団と駆け落ちしたり、クリスマスには空さんのお母さんが帰ってきます。お正月の書初めでは文字がゲシュタルト崩壊してプラトンに語りかけてきます。

春の匂いが近づき始めた時には青ちゃんが引っ越すことを知らされます。後日青ちゃんから送られてきたお手紙を見てプラトンは衝撃の事実を知ってしまいます(笑)そして3年生になった空さんはこれまで見てきた風景がいつものと違って見えることが多く感じます。それは背が伸びたり、読める漢字が増えて成長したということですがこれまで当たり前のようにプラトンとお話をしていたのにプラトンの声が聞こえなくなってしまいます。落ち込む空さんを見て神様はプラトンの言葉を空さんに伝える紙様になることを決意します。

あおこさんと同様に8歳になるとプラトンの声が聞こえなくなってしまった空さん。漢字の読み方一つでも知っていると答えそれしかありませんが知らないことで別の解釈をしたり、想像することで無限の未来を空さんは見ていました。知識が増えていく事で見えなかった部分が見れるようになる一方で見えていた物が見えなくなってしまう…それが大人になるという事ですが空さんのように寂しい気持ちもありますね。

前作の「タビと道づれ」の方が長く続いていた気がしたのですがとっくに抜かしていたんですね。季節がしっかりと巡っていくので1巻では新入生だった空さんが3年生まで成長したのは感慨深いです。カメがてちゅがくするという少し不思議なテーマですがちょっとした日常を子供ならではの自由な発想で切り取っていくいい作品でした。また新作を期待してます!
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