「そして戦友はヴァルハラへ…」軍靴のバルツァー 10巻

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アウグスト王子と国王を気球で脱出させ、降伏寸前だったバルツァー達。そこに救援部隊を引き連れたヘルムートが駆けつけたことにより一気に形勢は逆転!部隊を再編し、追撃戦の準備を進める中でヴァイセン軍が治安維持を名目にバーゼルランドへの侵攻準備を始める。そのリミットは48時間!それまでに内戦を終結させ、混乱を収めることができるのか!


10巻という節目の巻で表紙はユルゲンと共に騎兵科の生徒達、そして不穏な帯煽り文…これまでもモブ兵士たちは多く死んでいきましたがバルツァーの教え子メンバーの中から死者が出るという別の意味でも節目の巻となりました。他の騎兵科も貴族の息子たちなので気位が高い連中でたびたび他の兵科といざこざがあったりもしましたが最期には騎兵としての矜持を見せます。結果としてはユルゲンが以前今後の騎兵に対して抱いた危惧の通りとなってしまいましたが騎兵として最期を迎えられたのが唯一の救いだったのかもしれません。作者あとがきにはユルゲン生存ルートもあったようですが…

バルツァーも言っていた通り、今回の功労者はヘルムートですが彼女が望んだ道は辛く、厳しいものとなりました。遠ざけられて愛情の薄い父親を討ったことはともかく、袂を分かっても幸せになってもらいたいと願ったユルゲンを失ったことを知ったヘルムートは気丈に振舞いながらも感情を抑える事はできませんでした。自分の選択に後悔はないと言うヘルムートですが今後はどういった立ち位置となっていくのでしょうか。

そんなわけでピンチから救援が来て大逆転!と初めは心躍る展開だったのですが追撃戦から段々と不穏な展開に…ヘルムートもユルゲンも今後は戦場の主役でなくなる騎兵をバルツァーの教えや戦場の経験から上手く運用していながら追い求めるものの違いからまったく違う結末となってしまいました。追い詰められている側であるユルゲンや騎兵科メンバーの方が表情が明るいというのがまた切ないですね。内戦は終結したもののヴァイセン軍の軍事介入や戦後処理などバルツァーもまだまだ苦難が続きそうです。

初めは数巻でまとめる予定だったようですが10巻を折り返し地点に構想の最大限まで描けそうとのことです。バーゼルランドも国として大きな転換点を迎えようとしますがその中でバルツァーがどう動いていくのか楽しみです。11巻ではCDドラマ付きの限定版も発売されるようですね。

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