ガールメイキル 4巻(完)




普通の青年、五本木とマフィアの殺し屋として働く15歳の少女、芽衣が犯罪渦巻く中華街で育むラブストーリー完結巻です。表紙に描かれる組織を抜けたであろう芽衣の姿と笑顔にハッピーエンドかと思いきや…

以前芽衣を殺そうとして逆に殺された司の妻、律と再会した五本木。彼が死んだ事を思い悩んでいた五本木は薬漬けにされて働かせられていた律を連れ出し自分の家に匿います。敵対マフィアである龍の髭の息がかかった店で店員を殺してしまった五本木はマフィアから追われる身となってしまいます。一方、鈴子にもらった服を五本木に見せようと彼の家に向かった芽衣ですがそこで彼女が見たものは…

これまで芽衣は純粋な子供のままで殺しをしてきましたが恋をして大人となっていくことで殺し屋としての能力は落ちていきます。身を守るために芽衣達の組織に入った五本木ですが芽衣の保護者である八雲に芽衣を組織から抜けさせることをお願いします。そのためには自分の命も厭わないと懇願しますが自体は意外な方向へ…

組織を抜け街を出る五本木と芽衣。芽衣を妹のように扱う五本木に対して芽衣は大人の女として見て欲しいと言います。そして芽衣は以前覗いてしまった五本木と律がしていた事を芽衣にもすることを望みます。

芽衣を連れ出さない方がいいのか…思い悩む五本木は八雲と話していた事が脳裏によぎります。無邪気な子供が虫を殺すように人を殺してきた芽衣、彼女の罪は街から抜け出しても付いて回ります。一方、五本木も彼女に関わった事で馬目さんや司、律など親しい人達が死んでいったことをこれからも背負っていかなければならないことに気づきます。何とか芽衣だけは救いたい…そんな彼が取った行動とは…

雰囲気的には「タオの城」みたいでしたがマフィアの抗争や殺し屋をしている少女の恋などがメインのためにハッピーエンドというわけにはいきませんでした。わりとほのぼのとした作風の板倉先生もデビュー当時からあった暗くてもやもやした気持ちを作品にしたかったそうで雑誌が新創刊されたこともあってこの連載が決まったようです。確かにこれまでの作風で同じ雑誌ではやりづらいかもしれませんね(笑)

芽衣が呪縛から解き放たれてハッピーエンドとは言えませんがラストで馬目がやっていたビデオ店で昔の8ミリフィルムを見る青年が映っている桂を見て「オーナー若ぇ」と言ってたのがちょっとした救いだったと思います。


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