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さよならローズガーデン　3巻（完）　【想いが通じ合う2人、時代の荊を振り払えるか！】

2020/02/09 16:30:00 | 百合作品 | コメント：0件

アリスの元を離れようとする華子を引き留めるためにアリスは自分が探していた作家のヴィクターだと打ち明ける。アリスに対して特別な感情を抱くことに思い悩む華子はそれでも側にいて欲しいと願うアリスに気持ちを打ち明けて屋敷に戻る決意をする。しかし、アリスの婚約者エドワードは2人の関係を疑い、華子にある決断を迫り･･･薔薇の庭で綴られる秘密の物語、完結！

アリスが自分の憧れる作家・ヴィクターだと聞かされる華子。しかし、その事実よりもアリスに特別な感情を抱える自分が側にいていいものかと思い悩みます。アリスと会って気持ちを伝える決心はしたものの、いざ会ってみると気持ちが分からなくなる華子にアリスはキスをし、友にこんなことはしないと愛を告げるのでした。

前巻から引き続いて華子の心情は揺れ動いていきますがアリスの告白によって想いが通じ合います。通常ならこれでめでたしめでたしなのですが時代は2人の関係を歓迎はしてくれません。エドワードはアリスの過去を知りながらも彼女と彼女の家名を守るために結婚を迫り、華子に対してもアリスの元を去るように求めます。

正直言えば2人が両思いになってからの屋敷の生活をもう少し見ていたかったですね～そもそもエドワードは2人の関係を怪しんでいたので華子を別荘に招待したというのもあったのですが･･･屋敷に戻ったアリスと華子がいつもの主人とメイドの関係に戻りつつ、それ以上の関係も見える様子が微笑ましいです。2巻のおまけ漫画でマリーとスザンヌが友人になり、それが今巻で華子とアリスを結びつける要因ともなったので2人のエピソードももう少し見たかったです。あとがきには機会があれば華子とアリス、スザンヌとマリーのその後を描きたいとあったのでその機会があることを願っています。

時代設定もあってただ甘いだけでなく、その関係が罪になることもあって切ない部分もありましたが最後はハッピーエンドで終えられて本当良かったです。また素敵な百合作品を描かれるのを楽しみにしています。

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