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宙に参る　1巻　【夫の遺骨を地球へ届けるため、エンジニアの妻とAIロボットの息子の長期渡航！】

2020/02/25 22:01:21 | その他単行本 | コメント：0件

機械やプログラミングに長けているフリーランスのエンジニア・鵯ソラは亡くなった夫の遺骨を義母に届けるために地球へと旅立つ。人工知能を搭載したロボットで息子の宙二郎と供に巨大宇宙船に乗り、色々なコロニーを経由する長期渡航では様々な出会いもあって･･･いつか訪れる大宇宙時代への期待が膨らむ近未来サイエンス・フィクション、第1巻！

冒頭からいきなり夫の葬儀で始まりますが場所が宇宙コロニーということもあって参列者は妻のソラと息子の宙二郎のみで後は遠隔での参列となります。それではあまりに夫が不憫だとお焼香ロボットを作るソラ、悲しむ間もなく役所への手続きに追われますが義母の温かい言葉に夫の遺骨を持って地球へ降りることを決めます。

夫の遺骨を届けるために宇宙から地球への旅に出る･･･宇宙へ出ることが当たり前となった世界でソラと息子の宙二郎ののんびりとした旅が描かれるのかと思ったら話が進むにつれてそうではない雰囲気が漂い始めます。ソラはエンジニアなので機械に強いのは驚くことではないかもしれませんがそれとはまた違う呪文と呼ばれるものが登場します。

とはいえ、緊迫した空気はあまりなくて全体的にはほのぼのしています。しかし、ラストではソラと夫の馴れ初めの話でソラの出自が明かされたりとこのままただ義母の元へ行くだけの旅とはならなそうですね。息子の宙二郎がAIロボットの理由も物語が進めば明かされていくでしょうか。

難しい理論などは置いといてSFの雰囲気は好きなのでこういう作品はいいですね。絵もゴチャゴチャしていないので見やすいですし、難解な言葉が並んでいるわけでもないので読みやすいと思います。