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アルテ　13巻　【政争に巻き込まれて投獄されるアルテに最大の危機が訪れる！？】

2020/04/20 21:52:00 | 徳間書店 | コメント：0件

イレーネの肖像画を満足する出来で終えたアルテ。しかし、すぐさま依頼主である枢機卿からイレーネの密偵をして欲しいと呼び出される。イレーネと友誼を結んだアルテはきっぱりと断るが枢機卿は口封じのためにアルテを牢に閉じ込めてしまう。王族の政争に巻き込まれ、アルテの運命は自らの意思とは関係なく思わぬ方向へ動き出し･･･

前巻ラストに枢機卿側が不穏な動きがあり、今回はその手がアルテに忍び寄ります。寝不足で頭が働かないこともありましたが枢機卿に呼び出され、イレーネの出自を明らかにした時点で（すでにアルテは知っていましたが）提案を受ける以外は無事に済むことはありませんよね。

アルテが詐欺罪で投獄されたと聞いたレオはイレーネに話を聞きに行き、事情を知ったイレーネはアルテ救出のために早急に動き始めます。王族と関わりができたとはいえ、それは次の仕事へのステップになるかと思ったら想像以上に思わぬ方向へ向かっていきましたね。

カスティリャ王女であり、神聖ローマ皇帝の妹でもあるイレーネ＝カタリーナの助力があったとはいえ脱獄したことには間違いなく、アルテはこの国ではもはや普通に暮らすことができなくなってしまいました。巻き込んでしまったことに責任を感じるイレーネは宮廷画家としてカスティリャへと招きます。しかし、それはレオや他のみんなとの別れも意味していて･･･という所で続きます。

王宮に召し抱えられるなんて画家としてはこれ以上にない出世なのですがアルテは自分の意思とは関係ない所で敬愛するレオや友人たちと別れも言えないまま国を去ることになってしまうのでさすがにへこみそうですね。これまでは波乱に満ちつつ、わりと穏やかな日常だったのですがイレーネとの出会いでここまで話が大きくなっていくとは思いませんでした。アルテには選択の余地がないと思いますがまたもや気になる所で続いたので次の展開が楽しみです。

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