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エルジェーベト　3巻（完）　【時代の流れに影響を受けるエリザベート、皇妃の美は人々の永遠の記憶に･･･】

2020/06/14 08:30:00 | 講談社系コミック | コメント：0件

夫であるフランツ皇帝の暗殺計画を聞き、急ぎ駆けつけるエリザベート。計画を未然に防いだ安堵と供にテロや革命によるものではない民族問題の解決について考えていくようになる。一方、侍女のイーダはヴィンデッシュグレーツから謹慎を言い渡されてしまう。エリザベートの身を案じるイーダ、2人の主従関係は･･･強さと美貌を兼ね備えた女傑史劇、完結！

皇帝とエリザベート暗殺未遂事件をきっかけにエリザベートはハンガリーとの民族問題をテロや革命によらずに解決する道を模索するためにイーダを通して穏健派のアンドラーシと連絡を取ろうとします。一方、イーダは捕らえられたテロリストと接触したことがヴィンデッシュグレーツにバレて謹慎を言い渡されてしまい･･･

と、2人の主従関係が崩れてしまいそうになりますがプロイセンとの全面戦争が間近に迫る中でハンガリーとの問題を解決させる前段階として皇帝夫妻をハンガリーの民衆の前でお披露目するべきだとイーダは強く説き、エリザベートも彼女を必要とすることで再び主従関係に戻ります。イーダが平民出身だと知って露骨に蔑む顔を見せるヴィンデッシュグレーツとそんなことは全く気にしないエリザベートが印象的でした。イーダをギュッとするエリザベートするシーンがいいですね（笑）

彼女の戴冠で華々しい歴史の1ページが始まるかに見えましたが帝国の栄光は100年と保たずに朽ちていくことに･･･時代の流れに逆らえずに凋落していく帝国の中で人々には鮮烈な記憶を残したエリザベートの物語はここで完結となります。シリウスで連載するCuvie先生の作品は連載期間が決まっているんですかね？毎回全3巻で終わっているので･･･（笑）

世界史に疎いので史実との違いなどはよく分からないまま読み進めていましたが美貌を兼ね備えながら暗殺者などにも恐れず立ち向かうエリザベートの姿を楽しく見られました。時に弱いメンタルをさらけ出したりする所もギャップがあって可愛いですよね。イーダとのちょっと百合っぽい主従関係もよかったです（笑）また歴史をテーマにした作品を楽しみにしています。

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