魔々ならぬ 2巻 【街にモンスターが現れ始め、それに立ち向かう謎の怪人も登場！？】

異世界からやってきた魔王・アーバンと魔術師・ヴィースと暮らす漫画家志望のフリーター・左岸。勇者捜しは難航し、怠惰な暮らしをする2人を持て余す彼の前に女神と名乗る者がやってくる。彼女からは魔力の影響を受けた生物などの駆除を依頼されるが巨大化したモンスターも暴れ始めて！？さらにそれに立ち向かう謎の怪人も登場し･･･

前巻からの続きで巨大化したザリガニに襲われる左岸とアーバン。魔王とはいえ魔力が満ちていない現代では魔力がすぐに底が尽き、本来の力が出せずに苦戦してしまいます。しかし、そこに聖気を纏う謎の怪人が現れて巨大ザリガニを倒してくれます。

その正体は勇者が働く職場の娘・橋本リコなのですがどうやら勇者の力が彼女に移行してしまったようです。今回はリコに加えて彼女の行動に疑問を持ち、調査する推理好きの同級生・中島夏南がメインに描かれます。こっちの小学生コンビも面白いですね。ザリガニ同様に魔力を帯びたタヌキが夏南を驚かそうとしますがそのままマスコット的な感じで一緒にいることにもなります。見た目はリアルタヌキですけど（笑）

巨大ザリガニの次はペッパー君的なロボットが巨大化してついには街で暴れ始めます。リコが立ち向かうも歯が立たず、吹っ飛ばされた所に左岸たちと遭遇して･･･という所で続きます。何やらこの胡散臭い女神が裏で色々手を引いている感じですね。誤魔化していますが巨大化したモンスターたちも彼女が関わっていそうです。

普通の人間である左岸は蚊帳の外かと思いきや、なかなか働かない異世界人たちをなだめすかして街で暴れるモンスターに対抗させようとしたりと結構頑張ってます。漫画のネタにするという目的は未だ果たせていませんが･･･本編ではツッコミや騒動に巻き込まれて大変ですがおまけ漫画ではお風呂の後のあの毛の行方が気になったり、日本のエロ界隈では大人気のサキュバスに興味津々だったりと異世界人が現代で生活する上で気になる部分を読者目線？で描かれています。

2巻ラストでは勇者の聖気を纏ったリコを見つけた女神がニヤリという表情を見せたのでどうも女神の狙い通りに事が進んでいる感じですね。女神を疑いつつも今の所彼女に従う他ないアーバンとヴィースが今後はどういう動きを見せるのでしょうか。カバー裏で展開されている異世界へ行ってしまった後藤係長の話も気になります（笑）

既刊の感想はこちら

　　

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