みつば君はあにヨメさんと。 1巻 【21歳新妻と9歳義弟のぎこちなくも温かなスローライフ！】

ぜんそくが原因で兄夫婦が暮らす静岡県浜松市の小さな海辺の街で一緒に暮らすことになった小学生の本城みつば。兄は残業続きで帰りが遅く、必然的に兄嫁の日菜子と同じ時間を過ごすことが多くなる。人見知りな所があるみつばは人懐っこく距離を縮めてくる日菜子に戸惑いつつも家族としての絆を深めていき･･･

「銀のニーナ」のイトカツ先生の新作です。今回は静岡県浜松市を舞台に新妻の日菜子と小学生の義弟・みつばがぎこちなくも家族としての関係を深めていきます。前作とは逆で大人の女性と男の子という構図ではありますが前作同様に温かな物語となっています。

みつばは東京に住んでいましたがぜんそくの症状が出て兄夫婦と一緒に暮らすことになります。歳の離れた兄は優秀で両親の期待に応えてきましたがみつばは兄ほど成績が良くなく、何かと比べられてしまいます。そんな折りにぜんそくの症状が出たために東京を離れることになるのでした。

一方、日菜子は若くして大きなプロジェクトを任された夫を支えるべく主婦業に勤しみますが新婚にもかかわらず1人でいることが多い毎日に段々と気が滅入ってきてしまいます。家族や友人に悩みを打ち明けようとしても相手にされずにいた中でみつばが一緒に暮らすことになって新しい生活が始まっていきます。

母親ほど歳が離れているわけでもなく、お姉さんというには年の差が少しあって何とも微妙な距離感がいいですね。日菜子のスキンシップが恥ずかしくもあり、嬉しくもあるみつばなのでした。日菜子も慣れない環境で頑張るみつばを応援しつつ、寂しい思いをしていた自分の悩みも解消していきます。

日中はみつばにベッタリな日菜子は旦那さんと毎日顔を合わせてはいて不仲というわけではないけど夫婦仲がちょっと心配になっちゃいますね（笑）みつばも自分がおじゃま虫なのではと小学生ながらに心配してます。日菜子も姉に結婚が早すぎたなど言われたりと笑顔の裏では悩みを抱えていたようですね。1巻でも主にみつばの悩みに寄り添ってあげた日菜子ですが次巻では日菜子側の話も描かれるでしょうか。

既刊の感想はこちら

　　

---

みつば君はあにヨメさんと。(1) (アクションコミックス) (日本語) コミック – 2020/11/26

銀のニーナ(1) (アクションコミックス) (日本語) コミック – 2012/10/27