バトルグラウンドワーカーズ 5巻 【真実を知った31小隊、仁一朗の意志を継ぐ覚悟を決める！】

亜害体の正体が人間だったことを知り、手を差し伸べる仁一朗。しかし、その戦闘の最中に仁一朗のRIZEは消息を絶ってしまう。人類連合が隠していた真実に衝撃を受ける31小隊だったが誰よりもこの戦争を止めようとしていた仁一朗の意志を継ぐべく、裏で情報を集め始めるが･･･

亜害体の正体が明らかになり、この戦いを終わらせる手がかりが見つかるかもしれないという所で仁一朗が戦死するという事態にショックを受ける能倉たち、その後は淡々と任務に臨んでいるように見えましたがその裏では彼がやろうとしてきたことを継ぐために色々と情報を集めていきます。

物語が進めば進むほど人類連合の闇が深まっていきますね。主人公だからといってしまうと身も蓋もありませんが戦死扱いの仁一朗は生きていることが判明します。考えてみればRIZEに直接乗っているわけではないので体はこっちにあるんですよね。サファンのテグたちに救われた仁一朗のRIZEは電力を供給されてかろうじて命を繫いでいます。一方、人類連合はこれをテストケースに最強の兵士を作ろうと画策しているのでした。優しげな司令の見せた裏の笑顔がまた怖いです。

仁一朗が生きている事は知らず、復讐心に囚われる能倉や彼の意志を継ごうとする岡部、危うい部分もありますが仁一朗の意志を継ごうと少しずつ団結していきます。これまでも仁一朗に引っ張られて自然と結束していきましたが彼の死（仮）をきっかけに1人1人が強い意志を持ち始めます。

次第に人類連合と対亜害体とされた民族との隠された戦争について明らかになっていき、31小隊は証拠も掴んできましたが能倉は何者かに拉致されて･･･という所で続きます。前巻からきな臭くなってきましたがただのSFロボットものではなくて強大な組織を相手に小さな反抗が始まるという前作に近い雰囲気となってきましたね。いきなり暗礁に乗り上げそうな雰囲気ですが･･･仁一朗が最強の兵士となるのか、戦争を終結させる鍵となるのか･･･今後の展開も気になります。

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