ニジとクロ 3巻（完） 【ニジが流暢に喋る！？クロエはニジと一生を添い遂げる決意をする！】

外への興味が出だしたニジ、ある日クロエが目を離した隙に家から出てしまう。無事保護したものの、外への環境に慣らすために鳥友のアイやだいだいを家に招待してニジと対面させる。戸惑いつつも慣れ始めたニジは次第に流暢に言葉を話すようになって･･･ニジイロテンゴクオウムの生態を知ったクロエはある決断もして！？白黒つけたい女子大生と不思議な生き物の求愛コメディ、完結！

ニジが不意に脱走してしまったことをきっかけに鳥友オフ回 in クロエ家が開催されます。まずは知らない人＝アイ、だいだいと会わせて少しずつ慣らせていったのちに2人のナナさんとラルクにも会わせようとしていましたがだいだいがいきなりラルクを連れてきてしまいます。最初は戸惑うニジでしたがだいだいとラルクの愛情表現に意外と冷静でしたね（笑）

他にも動物園にいるナナイロテンゴクオウムに会いに行ったり、アイに誘われて歌舞伎を見に行ったり、将来について考えたりとニジと出会ってからクロエの世界はますます広がりを見せます。その中で、パートナーから離れると相方も死ぬというニジイロテンゴクオウムの生態を聞いたクロエは自分が結婚できないと悟ります（笑）しかし、たくさんの初めてをくれたニジとの生活を続けていくうちに彼と一生を添い遂げる決断をするのでした。

ちょうど就職活動の時期でもあり、1人で生活していく力が必要ということでどんな仕事が向いているのか考え始めますが意外な展開が待っていました。ニジが歌い始めた時に何となくそういう流れになりそうな感じではありましたね。

もともと1～2巻分くらいで終わる予定だったとのことで実際にキレイに完結したと思います。ただ、できればもう少し続いて欲しかったというのが正直な感想ですね。ニジイロテンゴクオウムの存在がなんなのかなどを詳細に語るのは野暮なのかもしれませんがその辺も見たかったです。ニジが逃げ出した時の柵の故障は何か伏線があるかと思ったらそんなことはありませんでした（笑）クロエが白黒付けたい性格はそのままに世界が広がっていくことで成長していく姿ももうちょっと見たかったですね。

とはいってもやっぱりニジの色々な行動が可愛かったです。クロエが歌舞伎役者に夢中になったら嫉妬したり、気に入った曲をあったら歌い出したりと時に愛が重いですけど（笑）最終的には世界中にクロエへのラブソングが流れることにも。でも生死を賭けての恋愛だからニジにとっては当たり前なのかもしれませんね。終わってしまったのは残念ですが次の作品も楽しみにしています。

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