天国大魔境 8巻 【おめでとうございます 人類の時代は終わりました】

襲撃を受けた学園で散り散りとなった子どもたち。自衛隊に保護をされて日常生活を送る者、襲撃者から隠れてやり過ごしてサバイバル生活を送る者･･･その中で記憶を失っていたミクラは突然の天変地異によって記憶を取り戻すが･･･！？一方、マルとキルコは旅の途中で強力なヒルコと遭遇する！？そして、天国と魔境がついに交わる！

前巻でミクラが記憶を取り戻しますがその言動は園長そのもの･･･あの騒動のドサクサに脳移植をしたようです。となるとキルコの所へマルを連れてきたミクラさんは園長だったということなんでしょうか。ミクラ自体はあまり目立っていませんでしたが園長のせいでどんどんキャラが崩壊していきます（笑）保護された子どもたちも日常生活を送っていましたが隕石の衝突？によって天変地異が起こり、文明は崩壊していきます。

一方、マル達は旅の途中で強力なヒルコと遭遇します。襲われたわけではなく、巻き込まれたといった感じですが何とか逃げ出した先には復興省がいました。そこはマル達が目指していた高原学園の奈良支店でもあります。復興省もそのヒルコに手を焼いていてマルとキルコも協力することに。その一方で目的地でもある高原学園の支店跡地で情報を集めようとしますがそこにマル達を追跡する復興省の竹塚も嗅ぎつけて･･･という感じで続きます。

この竹塚が話を追っていくうちに学園のミチカだと分かります。学園に残った面々とサバイバル生活をした後でクク、オーマと旅をしていたようですが今は復興省の用心棒となっているようです。やっぱりククは海で遭遇したヒルコだったのかな･･･オーマはミミヒメを探したけどマルたちがビルの地下で遭遇した幻覚を見せるヒルコがそうなんでしょうか。全員がヒルコになるわけではないようですが･･･

高原学園が崩壊し、世界も崩壊して段々とトキオ達とマル、キルコの世界が繋がりつつあります。学園の子どもたちがその後どうなっていったのか、終末世界だけど現代風景も残っていてどこか日常感もある崩壊後の世界の描かれ方も面白いですね。次巻ではミチカとの対決や巨大ヒルコ、トキオのことを知る謎の巫女などまた新たな謎が解き明かされていくのが楽しみです。

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