らーめん再遊記1～6巻 【俺はカリスマでも天才でもない!!好きなラーメンを好きに作りたいだけのイカれたラーメン馬鹿だっ!!】

伝説のラーメン×ビジネス漫画復活！かつてはニューウェイブ系ラーメンの絶対的カリスマとして21世紀のラーメン界を牽引していた男・芹沢達也。しかし、現在はその姿を見て育ち、新世代系ラーメンを生み出して活躍する若者たちの台頭もあって抜け殻のようになっていた･･･それを見かねた芹沢の部下・ゆとりは新世代系ラーメンの若き天才・米倉とラーメン対決するように仕向けるが･･･

「ラーメン発見伝」、「ラーメン才遊記」に続く続編で今回はラーメンハゲことラーメン界のカリスマ・芹沢さんが主役となっています。実は前作、前々作と読了済みでスペリオール連載時の「ラーメン発見伝」を途中から追っていました。ただ、途中から集めるにはすでに巻数もありましたし、漫画喫茶や何ならラーメン屋にも置いてあったりするので単行本は買わず終いでした。連続で読むと結構ワンパターンな展開だったりもしましたしね。

しかし、その中で主人公の藤本くんの前にたびたび立ちはだかる存在の芹沢さんは発見伝の時から強い個性を放つライバルであり、才遊記では料理に天賦の才があるゆとりの良き？上司として登場して物語を締めてくれていました。そんな芹沢さんが主役で現在連載中の再遊記も追っているものの、単行本は買っていませんでしたが年末に新刊が出たこともあってこれを機に再遊記を一気に電子書籍で購入しちゃいました。

すっかりしょぼくれてしまった芹沢さんでしたがカリスマだ天才だと持ち上げられていながらも自分はただのラーメン馬鹿だったと再認識すると勢い著しい若手の米倉との対決を制し、復活を遂げます。そして、社長業はゆとりに譲り、自身は「自分の作品」ではなく「万人の形式」のラーメンを模索すべく、身分を隠してチェーン店でバイトをしたり、大学で講師をしたりします。

途中からはひょんなことから知り合いとなったラーメンYouTuber・グルタくんがメインで動くようになり、芹沢さんはそれに手を貸したりアドバイスしたり･･･という感じです。相変わらず厳しい物言いをしたり、憎まれ口を叩くこともありますが発見伝の頃からに比べればだいぶ丸くなりましたよね（笑）回想では意趣返しとはいえ、非道な事も平気で行う芹沢さんの姿も見られます。今作では特にプロレスネタが多く、熱狂的なプロレスファンだったこともうかがえます。というか周りにプロレスファン多すぎじゃないですかね。

再遊記はこれまでの物語を受け継ぎつつ、芹沢さんだけでなくグルタくんも動き始めて新しい展開になってきてますね。自動販売機の回が個人的に好きです。美味しそうなラーメンが登場するだけでなく、ビジネスや飲食店経営、社会風刺に人情も少々？ありで今後も楽しみな作品です。

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らーめん再遊記（１）Kindle版　らーめん才遊記（１）Kindle版　　ラーメン発見伝（１）Kindle版