鋼鐵の薔薇 2巻 【反乱指導者ジャック・ケイドはいるか いるならばぜひ一騎討ちを所望する】

王位簒奪を目論むヨーク公爵が裏で手を引き、傭兵隊長ジャック・ケイドにロンドンを占拠させる。サマーセット公から命を受けた騎士ブラッドはロンドンの西端にあるラッドゲートを奪還し、本隊の到着を待つかに思われたが･･･ジャック・ケイドとの一騎討ちでも圧倒的な力を見せるブラッド、彼の前に謎の女が現れる！

ラッドゲートをあっさりと奪還し、ここでもまた単身で敵の攻撃を守り切るかと思いきや、これまでのブラッドらしからぬ行動に従者のポールは訝しみます。報を聞いたジャック・ケイドは自らブラッドの前に現れるといつもは寡黙に敵を打ち倒すブラッドが自らの技を見せびらかし、武功目当ての一騎討ちを申し込みます。その行動から大した相手ではないと判断したジャック・ケイドは決闘を了承しますが剣を合わせてみて初めてブラッドの実力を思い知るのでした。

ブラッドの息子・ジェイクをまったく寄せ付けなかったジャック・ケイドもかなりの腕ですがブラッドの方が何枚も上手だったようです。敵わないと悟るとすぐさま逃げの一手を打つのはさすが傭兵で生き残ってきたことはありますね。フルアーマーの全力疾走で走り続けるのはお互いすごいですがそれもブラッドの方が上回っています。

反乱指導者を討てば残りは烏合の衆と判断したブラッドの作戦は上手く行きかけましたが彼の前に魔女・モルガンが現れてジャック・ケイドを保護して去って行きます。壮絶な追いかけっこで消耗していたブラッドは彼女の目潰しやマキビシ攻撃に手を焼いて逃がしてしまいます。彼女もまたヨーク公の息がかかっているようですが･･･騎士道と王位争奪の陰謀渦巻く活劇かと思いきや何やら魔女が登場しだして妖しい雰囲気も出てきましたね。ジェイクも最後だけちょろっと登場しましたがブラッドと無事合流できるでしょうか。叱られることをずっと心配してますが（笑）

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