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人間のいない国 5巻(完) 【生まれたくなかったなんて思ってないよ私】
2023/08/10 21:47:50 |
その他青年誌系コミック |
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王宮の防衛システムが起動し、他の国の存在を知るシイ。王権を持つ少年の側近、ビッグ・バシルタは策謀を巡らせ、戦争を止めたいシイに少年に成り代わって王になるよう進言する。シイは少年と再び対話を試みようとするが・・・孤独な少女と自律式人形の絆が国を動かす力となる!異類交流奇譚、完結!
王の側近でありながらシイにも友好的な態度を取るビッグ・バシルタ、彼の思惑は他の国にこの国を明け渡すことでした。とはいってもゴーレムの反逆というわけでもなく、人間がいなくなった国で責任者として400年他国からの介入を防いできて導き出した結論であって彼なりに考えがあってのことだったようです。結果的には少年がシイに王権を譲渡して防衛システムを破壊するよう命令、他国からの侵略はひとまず止まります。
少年とはまったく話が噛み合わない状態でしたが再度シイが彼と対話をすると彼が抱える苦悩にも気づきます。彼もまた人間がいない国で孤独だったんですね。生まれた時に知識を植え付けられてしまったために行った行動が彼に狂気を宿してしまいます。エピローグではシイとバルブのような関係とはまた違うビッグ・バシルタとの関係が描かれていたのがよかったです。
人間の姿がない国で孤独に彷徨っていたシイがバルブと出会い、王宮に追われながらその真相に迫っていく・・・最初からかなり絶望感が大きかったですが一見弱々しいシイの折れない心とそれを支えるゴーレムのバルブの絆が素晴らしかったです。バルブは会話をすることはないけど常にシイに寄り添う姿に心温まりました。
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